連休の合間の昨日は、訓練校の授業でした。
塗り専攻の2年生は「金虫食い塗」の下準備をしていました。
以前使ったモミに付いた漆やゴミを取り去る作業です。
一方、私が受け持つ蒔絵専攻の1年生は運筆の練習の繰り返しです。
今週で運筆授業が終わり、次の私の授業は8月末の漆絵の授業となります。
その後に、会津漆器の代表的な蒔絵技法である「消し粉蒔絵」があります。
この授業は私の受け持ちではありませんが、
伝統的な技法で使う石黄(せきおう、きおう)を使わない漆を使って教えるとの事でした。
これを使うと漆の色の変化も解り、金の発色も良いのです。
会津漆器技術訓練校なのですから、私の授業の中で石黄漆を作って描かせる事にしました。
こちらが石黄で今は手に入りづらいですが、会津の蒔絵師は手持ちしている筈です。
生徒達は漆の色の変化に驚いていました。
講師が普段しているやり方を教えるのは良い事ですが、
伝統的な技法を教えてからするのが良いと私は思います。
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