問屋との付き合いでは、嫌な思いをした事も多く有りました。
初めての問屋で息子さんに仕事を頼まれ、集金日に行った時の事でした。
そこには息子で無く、社長と思われる人物が座っておられました。
私が名乗ると「何しに来た?」が初めての言葉でした。
私が集金日で来た事を告げると、おもむろに引出しから封筒を取り出し足元に投げ付けて来たのです。
私も頭に来ましたが、「この問屋とは二度と仕事をしない。」と心に決めて受け取って帰りました。
この問屋の息子も今は社長になっており、仕事が来る事は無いと思いますが、お断りさせて頂くつもりです。
この当時、言って見れば自分達は仕事を与える庄屋様で職人は小作人と言う考えを持っている問屋も多かった事でしょう。
問屋制度が手仕事では崩壊している現在でも、この様な考えが頭の中にある問屋もいるかもしれません。
しかし仕事も多く有り、職人も我慢出来て上手く回っていた時代だったと思います。
これ以来、問屋の集金日はトラウマになってしまいました。
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