訓練校で教えた若手が「品物を観て貰いたい」と言って訪ねて来ました。
とある問屋に頼まれた品物だそうです。
綺麗に仕上がっており、何も問題が無い品物でした。
「問屋に値段を言ったら、高いと言われた。」との事。
問屋は頼んだ時にいくらでも良いと、値段を言わなかったそうです。
そこで若手は自分の出来る限りの技術で一生懸命に仕上げたとの事。
「最初から値段を言ってもらえれば・・・」と愚痴をこぼしていました。
私には適正価格に思われた品物でした。
問屋は若手を利用したに過ぎないと思ってしまいました。
若手を育てる気持ちが少しでも有れば、こんな事は出来ないのでないでしょうか。
私は若手に「今度からは値段を決めてやる事。自分の気持ちを告げて
解ってもらえなかったら納めなくても良い。」とは言いましたが、
若手には辛い経験だったと思います。
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