先日、A漆器店の社長が工房に持ち込んだ重箱です。
南天の実が剥がれたと、お客様から送られて来た重箱で、
絵を描いた蒔絵師さんは高齢で廃業されているので当工房に持って来られました。
今から20年以上前、会津では南天の実を描くのに「ミツイウルシ」と言う塗料をよく用いていました。
ウルシといっても漆とは全く関係のない科学塗料です。
丸い箸の先に塗料を付けてポンポンと南天の実にしていました。(少し練習すれば誰でも出来ました。)
全てを剝がし取り、漆で描いて修理しました。
これで本物の会津漆器に蘇りました。
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