石黄(きおう)とは会津漆器の代表的技法の消し粉蒔絵に使う顔料です。
辺掻漆に混ぜ合わせ樟脳で柔らかくした物が、消し粉蒔絵の金付けに使用する石黄漆(きおううるし)です。
この漆を使うと漆の色の変化が解りやすく、金色も良く出ます。
左からの色の変化が、お解りになりますでしょうか?
残念ながら現在、この石黄は製造されておらず、手に入れる事が難しい顔料となっています。
私も何年か前に廃業された蒔絵師さんから、譲り受けたものを何袋か持っているだけです。
ベンガラ等で代用されている蒔絵師さんもおられますが、色の変化も解りませんし金の発色も今一つです。
漆の世界では材料と道具の確保が大きな問題です。
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