名刀と言っても我々、漆職人がヘラ削り等に使う短刃(たんば)、切り出しの話題です。
訓練校の授業の合間に先日御紹介した刃物類を研ぎました。
何年も使われていなかったので、漆や錆も付いていました。
研いで行くと一本一本に銘が入っており、会津刃物道具鍛冶師の名前が読み取られました。
重房、重延、重輝(?)という重房一門の名前。
特に重延は第11代帝国ホテル料理長、村上信夫氏が
「重延」が鍛えた包丁は、「日本一の切れ味」と絶賛されたことで有名だそうです。
会津人気質で玉鋼に固執し、時代の流れに乗り遅れてしまい
昭和50年代に会津鍛冶師の伝統は途切れてしまいました。
私も重房の短刄を持っていますが、これらの品も
漆器継承者に分けて大切に使わさせて頂きます。
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