一昨日、15年程前に会津で修行して今は神奈川で塗り師として活躍しているH君から電話がありましたが。
東京の卸問屋が若手の職人を探しているので、産地にいる私の事を紹介して良いかとの事でした。
私が若手の事を気にしているのを知っての事でした。
この卸問屋は会津の多くの問屋と取引きのある店です。
会津の問屋に新しい品物を要求しても上がって来ないので、直接に職人に頼みたいとの事。
今、会津の業界で若手の職人を抱えている問屋はほとんどありません。
新しい品物を作るという気概も少ないのではないでしょうか。
卸問屋から若手に直接、仕事が来ても問題はあります。
先ずは数の問題。
若手が蒔絵師だとしたら木地と塗りを発注しないといけません。そうなるとお金の問題です。
そう考えると、木地・塗り・蒔絵とタッグを組んで動くのがベストなのですが・・・
これから先ずっと、職人で食べて行くという若手の気概も少ない様に思われます。
それでいて、作家や漆芸家と名乗る若手の多いのも気になります。
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