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会津漆器考「消粉蒔絵」

初めてのお客様に「金は、剥げたりしませんか?」と言う御質問をお受けする事があります。

本来の消粉蒔絵は金を蒔いた後に、乾いてから粉留めと言う作業を施します。
粉留めと言うのは生漆を綿で摺り込んで拭き取る作業です。
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つまりは、薄い漆の膜で金を覆う事ですので金が剥げたりする事はありません。

その他に摺漆で色粉の色も良くなる効果もあります。
会津漆器考「消粉蒔絵」_e0130334_15204419.jpg
国の無形文化財指定に向けて、消粉蒔絵が会津若松市の無形文化財となった話を聞きましたが、何を今更と言う気持ちです。

問屋が言う会津塗と称した品物で、こう言った伝統技法の品物は見当たらないと思います。



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by yasuthugu | 2019-04-09 06:00 | work & goods | Comments(0)
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