漆器を何処で購入したら良いか解らないと言う事を耳にします。
今ではネットでも漆器(?)を購入する事も出来る時代ですが、やはり手に取られて実感されるのが一番です。
ネットの写真だけでは木製か樹脂か、漆塗りか合成塗料の判断も出来ないと思います。
ちゃんと表示されていれば良いのですが、蒔絵と評して塗料でのスクリーンも数多く見受けられます。
デパートなら良いのかと言うと、それも考えものです。
例えば、お椀でデパートでの値段が¥10,000としましょう。
その中にはデパート、デパートに下ろす消費地問屋、産地問屋と3件の利益が入っています。
産地問屋の出し値は¥3,000代で、生産価格の倍位にはなっているはずです。
そうすると、生産価格はおよそ¥1,500。
木地師、塗師、蒔絵師の手が入っていても、その値段では良いお椀は出来るはずがありません。
作り手の名前を表示して、消費者に直接販売をしている業者もありますが、
おそらく生産価格の倍の値段ではないでしょうか?
会津漆器の例をあげれば、今から25年程前は問屋制度が当たり前で、
作り手が品物を直接販売する事など皆無でした。
しかし今では、多くの職人が自分の品物を直接お客様に販売する展示会、個展も数多く見受けられます。
時間が掛かるかもしれませんが、食品と同じで顔の見られる
気に入られた生産者から直接お求めになられるのが一番ではないでしょうか。
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