今回の会津屋さんでのテーマの一つが、
会津漆器の伝統技法。
その中でも代表的技法が消粉蒔絵です。
そこで、今回の個展の為に制作した品物を、何回かに分けて御紹介したいと思います。
先ずは黒の7寸皿。
「春秋」と「松林」です。
消粉蒔絵は石黄漆で描き、その上に金粉の中で、一番細かい消粉を蒔き付ける技法です。
金を蒔くタイミングが一番重要です。
問屋の仕事をしていた20年以上前は、毎日の様に消粉蒔絵ばかりを描いていました。
あの頃は金粉は、今の値段の四分の一位だったので、改めて金の高騰に驚いています。